2015年 11月 12日
Stanton生誕200周年記念コロキウム |
アクロン大学ロースクールの憲法センターは、憲法や人権について考える様々な企画を行っており、私も以前日本のヘイト・スピーチについて紹介した。今回の企画はセンターのディレクターであるTracy A. ThomasによるElizabeth Cady Stantonの生涯について。
Stantonはアメリカで一番最初に女性の人権について主張した活動家として知られているが、この企画のあった11月12日で生誕200年になるらしい。この企画はStantonの生誕200周年を記念して行われるもので、こういう目の付け所は女性問題に詳しいTracyならではである。
マイノリティの投票権問題で博士論文を書いていた私は、人種を問わず投票権を保障した合衆国憲法修正15条が1870年に成立してからもなお、1920年に修正19条で投票権の性別による差別の禁止が定められるまで、さらに50年の時間を要したことに驚いたことがある。
その時に、女性の参政権を主張した最初の人物としてStantonの名前を知って多少は本も読んだのだが、彼女の活動は、投票権拡大に尽力した人というよりも、フェミニズムの文脈で語られることが多いこともあって、私の中ではStantonは名前だけ聞いたことがある人どまりであった。
生誕200年を記念したこのイベントでは、Stanton研究者がその生涯を振り返ったり、最近の研究成果を披露した。フェミニズムは専門ではないものの、生涯を振り返る部分は非常に面白く聞くことができて有意義であった。アメリカ法の文献紹介でも取り上げるべきものがあるかもしれない。
Stantonはアメリカで一番最初に女性の人権について主張した活動家として知られているが、この企画のあった11月12日で生誕200年になるらしい。この企画はStantonの生誕200周年を記念して行われるもので、こういう目の付け所は女性問題に詳しいTracyならではである。
マイノリティの投票権問題で博士論文を書いていた私は、人種を問わず投票権を保障した合衆国憲法修正15条が1870年に成立してからもなお、1920年に修正19条で投票権の性別による差別の禁止が定められるまで、さらに50年の時間を要したことに驚いたことがある。
その時に、女性の参政権を主張した最初の人物としてStantonの名前を知って多少は本も読んだのだが、彼女の活動は、投票権拡大に尽力した人というよりも、フェミニズムの文脈で語られることが多いこともあって、私の中ではStantonは名前だけ聞いたことがある人どまりであった。
生誕200年を記念したこのイベントでは、Stanton研究者がその生涯を振り返ったり、最近の研究成果を披露した。フェミニズムは専門ではないものの、生涯を振り返る部分は非常に面白く聞くことができて有意義であった。アメリカ法の文献紹介でも取り上げるべきものがあるかもしれない。
#
by eastriver46
| 2015-11-12 15:25
| 英米法関係