2007年 04月 22日
未成年の喫煙と親の責任 |
以前紹介した指宿先生のブログで、子供のタバコを静止しなかった親が書類送検されたとあった。先生は珍しい事例であると評されていたが、その珍しいことが、実は石川県であった。興味深い事例だったので、条文を調べて、なぜそういう条文があるのかから発展して、2004年度以降、法学概論やゼミでの素材として使っている。
私のスクラップ記事によると「子供のたばこ黙認で両親が書類送検」、「16歳長男の不始末で小火、甘やかした責任は重大との判断」とある。北國新聞2003年2月4日の記事である。この事件の場合、小火という重大な結果に結びついたタバコを親が黙認していたという問題がある。
しかし今回のような場合、タバコを黙認することで、自宅が不良グループのたまり場になることを助長し、犯罪の発生を容易にしたと直ちに言えるわけではない。となると、親の監督不行き届きを非難するための送検だろうか。純粋に、黙認している親を発見したから法律をそのまま当てはめた、というのではなさそうだ。
タバコやお酒に関する意識が少しずつ変化してきて、社会全体が未成年の喫煙や飲酒に厳しい態度で臨むようになったのは良いことである。ただ、例えば19歳の子供が喫煙しているのを黙認していた親がいちいち怒られるのはどうかと思う。非難はあくまで19歳の子供に向けられるべきだろう。その辺は弾力的に処理してしてほしい、というのは私もまだまだ甘いのだろうか。
私のスクラップ記事によると「子供のたばこ黙認で両親が書類送検」、「16歳長男の不始末で小火、甘やかした責任は重大との判断」とある。北國新聞2003年2月4日の記事である。この事件の場合、小火という重大な結果に結びついたタバコを親が黙認していたという問題がある。
しかし今回のような場合、タバコを黙認することで、自宅が不良グループのたまり場になることを助長し、犯罪の発生を容易にしたと直ちに言えるわけではない。となると、親の監督不行き届きを非難するための送検だろうか。純粋に、黙認している親を発見したから法律をそのまま当てはめた、というのではなさそうだ。
タバコやお酒に関する意識が少しずつ変化してきて、社会全体が未成年の喫煙や飲酒に厳しい態度で臨むようになったのは良いことである。ただ、例えば19歳の子供が喫煙しているのを黙認していた親がいちいち怒られるのはどうかと思う。非難はあくまで19歳の子供に向けられるべきだろう。その辺は弾力的に処理してしてほしい、というのは私もまだまだ甘いのだろうか。
by eastriver46
| 2007-04-22 00:24
| 英米法関係