2010年 11月 22日
Rammsteinにはまる |
ドイツ出身のインダストリアル系バンドとして有名なRammstein。良く話題になっていたが、歌詞のほとんどがドイツ語で歌われていて、ドイツ語が苦手な私は、関心があるものの、今ひとつきっかけがつかめず、未だアルバムを聴いたことがない状態が長く続いていた。
彼らの最新作「Liebe ist für alle da(邦題:最愛なる全ての物へ)」は、ジャケットがかなりえぐいなあと思っていたら、本国ドイツでは、ショップで陳列禁止になったそうだ。そりゃぜひ買わなくちゃということで、ショップに出かけたら、売り切れで、とりあえず「Reise, Reise(邦題:南船北馬)」を買った。
自宅に帰って、iPhone用に変換するためパソコンに入れたのだが、1曲目のReise, Reiseのイントロが始まって10秒も経たないうちに、暗くて繊細で重厚という、形容が難しいが、間違いなく魅力的なサウンドに衝撃を受け、数秒後にディストーションが効いたギターが入ってきた時点で、完全に打ちのめされてしまった。
サウンドはインダストリアル系という情報だったが、実際に聞いてみると、ヘヴィメタル、特にスラッシュメタルかオルタナティヴに近いサウンドだったのにも驚いた。日本では、90年代初頭に、インダストリアルとスラッシュメタルの間に親和性があることが認識されたが、まさかこれほどとは思わなかった。
契機となったのは、Megadethが来日公演のBGMとしてMinistryのThe Mind Is a Terrible Thing to Tasteをかけまくって「あのめちゃかっこいいバンド誰?」となったわけだが、当時の私は、インダストリアルはパンクロックの成れの果てのようにしか認識しておらず、まあええか、でまじめに聞いていなかったのである。
Rammsteinには、ギターリフの積み重ねによる構築美はないものの、サウンドの重厚感は(特に最近の作品では)インダストリアルよりもオーソドックスなヘヴィメタルかスラッシュメタルに近い。かと思えばアコースティックで陰鬱なサウンドを展開したり、Ohne Dich(君なしでは、の意)のような抑制されたバラードも聞かせる。
こうしたバラエティ豊かな曲も彼らの魅力であるが、どの作品にも通じるのは、大きな声で表現することが憚られるような感情—それは哀切さであったり、やり切れなさであったり、陰鬱さであったりする—を純粋に突き詰めようとする執念である。このある種の耽美主義的な態度は、カラヤンのそれに近いのではないかとすら思える。
変幻自在のサウンドが圧倒的な演出のもとで繰り広げられるライヴも非常にすばらしいらしい。ドイツ語で歌われる彼らの曲や彼らの話しを、ドイツ語が苦手な私が理解できるか心配な面もあるが、新作で来日することがあれば、ぜひライヴを体験してみたいものである。
彼らの最新作「Liebe ist für alle da(邦題:最愛なる全ての物へ)」は、ジャケットがかなりえぐいなあと思っていたら、本国ドイツでは、ショップで陳列禁止になったそうだ。そりゃぜひ買わなくちゃということで、ショップに出かけたら、売り切れで、とりあえず「Reise, Reise(邦題:南船北馬)」を買った。
自宅に帰って、iPhone用に変換するためパソコンに入れたのだが、1曲目のReise, Reiseのイントロが始まって10秒も経たないうちに、暗くて繊細で重厚という、形容が難しいが、間違いなく魅力的なサウンドに衝撃を受け、数秒後にディストーションが効いたギターが入ってきた時点で、完全に打ちのめされてしまった。
サウンドはインダストリアル系という情報だったが、実際に聞いてみると、ヘヴィメタル、特にスラッシュメタルかオルタナティヴに近いサウンドだったのにも驚いた。日本では、90年代初頭に、インダストリアルとスラッシュメタルの間に親和性があることが認識されたが、まさかこれほどとは思わなかった。
契機となったのは、Megadethが来日公演のBGMとしてMinistryのThe Mind Is a Terrible Thing to Tasteをかけまくって「あのめちゃかっこいいバンド誰?」となったわけだが、当時の私は、インダストリアルはパンクロックの成れの果てのようにしか認識しておらず、まあええか、でまじめに聞いていなかったのである。
Rammsteinには、ギターリフの積み重ねによる構築美はないものの、サウンドの重厚感は(特に最近の作品では)インダストリアルよりもオーソドックスなヘヴィメタルかスラッシュメタルに近い。かと思えばアコースティックで陰鬱なサウンドを展開したり、Ohne Dich(君なしでは、の意)のような抑制されたバラードも聞かせる。
こうしたバラエティ豊かな曲も彼らの魅力であるが、どの作品にも通じるのは、大きな声で表現することが憚られるような感情—それは哀切さであったり、やり切れなさであったり、陰鬱さであったりする—を純粋に突き詰めようとする執念である。このある種の耽美主義的な態度は、カラヤンのそれに近いのではないかとすら思える。
変幻自在のサウンドが圧倒的な演出のもとで繰り広げられるライヴも非常にすばらしいらしい。ドイツ語で歌われる彼らの曲や彼らの話しを、ドイツ語が苦手な私が理解できるか心配な面もあるが、新作で来日することがあれば、ぜひライヴを体験してみたいものである。
by eastriver46
| 2010-11-22 23:27
| Heavy Metal