2009年 06月 17日
日本国憲法における平和主義とは |
ある年の、ノーベル平和賞選考委員会の議事録は以下の通り。
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A:今年も平和賞を決める時期がやってきましたな。
B:だれか良い候補いました?
C:いるにはいるんだけど、やっぱ例のあの候補に決まっちゃうような気がするな〜。
B:っていうとやっぱり・・・。
C:そう、日本。
A:俺もそう思ってたんだけど、今回あげたら、もう5度目の受賞でしょ。いくらなんでもあげ過ぎでしょ。
B:確かにな〜。
C:でも、日本以外に候補が見つからんよ。あの第1回目の受賞のとき、あれなんだっけ。
B:湾岸戦争?
C:そう、それ。あの時も、国連軍の財布を管理して、アメリカの方にもにらみを利かして、暴走を食い止めたのは見事やったよ。
A:日本は前から国際平和の安定に関しては、ずば抜けて積極的に活動してたけど、あれで一気に株あがったよな。
B:うん。9.11同時テロ以降、初めて本土を攻撃されたアメリカが激怒してたところを、うまくなだめてテロ撲滅の先頭にたって活躍したけど、あれも良かった。アフガン攻撃を寸前でやめさせたのも、その後見当違いでイラクと戦争したのも、全部日本がうまく舵取りして、最小限の被害で終わらせた。
A:アフガン・イラク関係で、史上初の2年連続平和賞受賞やったけど、委員の全員が賛成したもんな。
C:あの時は、国連からも、特別に表彰されたし、世界中の首脳が日本に表敬訪問して凄かったらしいからな。国際平和の実現に向けて活動してる人物とか団体は、確かにいろいろあるんだけど、日本ほど熱心で、また実績あげてる国ってないやろ?
A:あそこは、憲法に、国際平和に向けて取り組みますって書いてあるから、真剣さが半端じゃないよな。
C:そう、そこよ、俺が言いたいのは。だいたいな、憲法の前文に「平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。」なんて書き込むなて、めっちゃカッコよくない?
B:「名誉ある地位を占めたい」とか言って、ほんまにマジで「名誉ある地位」にいるからな〜。他の団体と日本政府の取り組みと比べたら、草野球とメジャーリーグくらいの差があるよ。
C:締めの「日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。」もいいよなあ。で、マジで、日本政府が全力で取り組んでて、潤沢な資金をうまく使って、各国に影響力を与えて、ほとんどの紛争を話し合いで決着させてるからな。外交官の交渉能力も桁外れに高い。
A:日本に説得されると、なんか紛争起こすだけ、金がかかってあほらしいという気になるから凄いよな。アメリカみたいに武力をちらつかせながらの押し引きとはレベルが違うわ。
B:今やジャパン・メソッドって呼ばれるくらい、世界中のNPOが真似しだしたしな。
C:9条にだめ押しで「正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し」って書いてあるやろ。憲法のあちこちに、武力以外の方法で国際平和を実現しよう、そのために最大限の努力をするのが、この国の目標だって書いてあるんだから、よその国とか団体では、相手にならんわな。
A:軍隊がないのに、世界中の大国が日本には常に一目も二目も置いてるところがすごいなあ。じゃあ、そういうことで、今年も日本でいきますか?
C:なんかあげ過ぎのような気もするけど、ここ30年ほど大きな戦争がないのは、明らかに日本のおかげやしね。
A:じゃあ、今年もノーベル平和賞は日本ということに決まりました。
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以上はフィクションですが、このフィクションを現実にするのが、憲法の解釈論としては一番すっきりしてると思います。
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A:今年も平和賞を決める時期がやってきましたな。
B:だれか良い候補いました?
C:いるにはいるんだけど、やっぱ例のあの候補に決まっちゃうような気がするな〜。
B:っていうとやっぱり・・・。
C:そう、日本。
A:俺もそう思ってたんだけど、今回あげたら、もう5度目の受賞でしょ。いくらなんでもあげ過ぎでしょ。
B:確かにな〜。
C:でも、日本以外に候補が見つからんよ。あの第1回目の受賞のとき、あれなんだっけ。
B:湾岸戦争?
C:そう、それ。あの時も、国連軍の財布を管理して、アメリカの方にもにらみを利かして、暴走を食い止めたのは見事やったよ。
A:日本は前から国際平和の安定に関しては、ずば抜けて積極的に活動してたけど、あれで一気に株あがったよな。
B:うん。9.11同時テロ以降、初めて本土を攻撃されたアメリカが激怒してたところを、うまくなだめてテロ撲滅の先頭にたって活躍したけど、あれも良かった。アフガン攻撃を寸前でやめさせたのも、その後見当違いでイラクと戦争したのも、全部日本がうまく舵取りして、最小限の被害で終わらせた。
A:アフガン・イラク関係で、史上初の2年連続平和賞受賞やったけど、委員の全員が賛成したもんな。
C:あの時は、国連からも、特別に表彰されたし、世界中の首脳が日本に表敬訪問して凄かったらしいからな。国際平和の実現に向けて活動してる人物とか団体は、確かにいろいろあるんだけど、日本ほど熱心で、また実績あげてる国ってないやろ?
A:あそこは、憲法に、国際平和に向けて取り組みますって書いてあるから、真剣さが半端じゃないよな。
C:そう、そこよ、俺が言いたいのは。だいたいな、憲法の前文に「平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。」なんて書き込むなて、めっちゃカッコよくない?
B:「名誉ある地位を占めたい」とか言って、ほんまにマジで「名誉ある地位」にいるからな〜。他の団体と日本政府の取り組みと比べたら、草野球とメジャーリーグくらいの差があるよ。
C:締めの「日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。」もいいよなあ。で、マジで、日本政府が全力で取り組んでて、潤沢な資金をうまく使って、各国に影響力を与えて、ほとんどの紛争を話し合いで決着させてるからな。外交官の交渉能力も桁外れに高い。
A:日本に説得されると、なんか紛争起こすだけ、金がかかってあほらしいという気になるから凄いよな。アメリカみたいに武力をちらつかせながらの押し引きとはレベルが違うわ。
B:今やジャパン・メソッドって呼ばれるくらい、世界中のNPOが真似しだしたしな。
C:9条にだめ押しで「正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し」って書いてあるやろ。憲法のあちこちに、武力以外の方法で国際平和を実現しよう、そのために最大限の努力をするのが、この国の目標だって書いてあるんだから、よその国とか団体では、相手にならんわな。
A:軍隊がないのに、世界中の大国が日本には常に一目も二目も置いてるところがすごいなあ。じゃあ、そういうことで、今年も日本でいきますか?
C:なんかあげ過ぎのような気もするけど、ここ30年ほど大きな戦争がないのは、明らかに日本のおかげやしね。
A:じゃあ、今年もノーベル平和賞は日本ということに決まりました。
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以上はフィクションですが、このフィクションを現実にするのが、憲法の解釈論としては一番すっきりしてると思います。
by eastriver46
| 2009-06-17 23:18
| 英米法関係