2007年 08月 18日
卒論代行業者問題から考える |
1文字5円で卒論やレポートなどの作成を代行する業者が現れたというニュースがあった。リンクが切れた時のために記しておくと、読売新聞、2007年8月18日18時39分配信のニュースなので、内容をみたい人は縮刷版などで確認してほしい。
以前、インターネット上の情報を加工して作成したレポートを批判したが、こうした代行業者によって作成されたレポートや論文も当然認められない。今学期、初学者ゼミで書評課題を課した関係で、久しぶりにレポートに不正がないか徹底的に調査した。時間のかかる作業であり、また不正がないかどうかを疑ってかからなければならない、嫌な作業でもある。
代行業者にレポートや卒論を代行させるのが不正であるということは当然であるので、そうした業者を利用してはならないこともまた言うまでもないことである。また、初学者ゼミでも、また専門のゼミでも述べたことであるが、ネット上の情報を加工してレポート作成することも、程度や方法によるが、基本的には不正行為であると考えてよい。
ネット上のコピー&ペースト(コピペ)で作ることの問題はそのお手軽さにある。検索結果をコピペしてレポートやレジュメを作成すると、簡単に、それなりのもの出来上がり、十分その問題について理解したと錯覚しやすい。簡単に思いつく反論を想定できなかったり、事例を少しずらすと答えられなくなったりすることもたびたびである。
「ネットに出てたから」というだけで、それを簡単に信じてしまい、反論や別の見方を示されると、アカハラを受けたかのごとく嫌な顔をする学生もいるらしい。本なら良いがネットはダメ、というのは単なる権威主義であるが、本を読んで内容をまとめて、紙に書き起こす作業をするかしないかの、知的作業量の差は大きいだろう。
レポートやレジュメは、勉強した成果を他人に示すためのものである。その前提が十分理解できない限り、コピペレポートの正当性を主張する学生は減らないだろう。そういう主張をするのは、要領よくスマートに振る舞うことではなくて、勉強したくないということを屁理屈をたてて必死で主張する痛々しいことなんだというのが、うちの大学では、学生や教員の共通認識であって欲しい。
以前、インターネット上の情報を加工して作成したレポートを批判したが、こうした代行業者によって作成されたレポートや論文も当然認められない。今学期、初学者ゼミで書評課題を課した関係で、久しぶりにレポートに不正がないか徹底的に調査した。時間のかかる作業であり、また不正がないかどうかを疑ってかからなければならない、嫌な作業でもある。
代行業者にレポートや卒論を代行させるのが不正であるということは当然であるので、そうした業者を利用してはならないこともまた言うまでもないことである。また、初学者ゼミでも、また専門のゼミでも述べたことであるが、ネット上の情報を加工してレポート作成することも、程度や方法によるが、基本的には不正行為であると考えてよい。
ネット上のコピー&ペースト(コピペ)で作ることの問題はそのお手軽さにある。検索結果をコピペしてレポートやレジュメを作成すると、簡単に、それなりのもの出来上がり、十分その問題について理解したと錯覚しやすい。簡単に思いつく反論を想定できなかったり、事例を少しずらすと答えられなくなったりすることもたびたびである。
「ネットに出てたから」というだけで、それを簡単に信じてしまい、反論や別の見方を示されると、アカハラを受けたかのごとく嫌な顔をする学生もいるらしい。本なら良いがネットはダメ、というのは単なる権威主義であるが、本を読んで内容をまとめて、紙に書き起こす作業をするかしないかの、知的作業量の差は大きいだろう。
レポートやレジュメは、勉強した成果を他人に示すためのものである。その前提が十分理解できない限り、コピペレポートの正当性を主張する学生は減らないだろう。そういう主張をするのは、要領よくスマートに振る舞うことではなくて、勉強したくないということを屁理屈をたてて必死で主張する痛々しいことなんだというのが、うちの大学では、学生や教員の共通認識であって欲しい。
by eastriver46
| 2007-08-18 23:54
| 英米法関係