2007年 08月 01日
外国法期末試験回答速報 |
追試験が終わったので、外国法の期末試験回答のポイントをあげておきます。
問1:判例法主義とはいっても英米に議会制定法がないわけではない。判例法主義の徴表として判例集や説示集を閲覧させた。判例法主義においては判例がとても大事だから、ではダメ。判例が大事と言うだけだったら日本法の講義でも民集や刑集を閲覧させるはず。
問2:訴訟方式の厳格な運用とそれに伴うコモン・ローの硬直化への対応としてエクイティが生まれた。訴訟方式との関連がないもの、Useの説明ばかり詳しいものはダメです。
問3:Williams v. HarrisonとPalsgraf v. Long Island R. R. Coを足し算した問題。Xの出すであろう寄与過失の抗弁が認められるか否かを整理しながら分析すればよい。通常、Zは注意義務の範囲外とされるだろうが、タイヤが直接転がった場合は別の分析があり得る。Xが毒性のある気体を運んでいるなら、それから直接生じた損害についての責任はXとZの距離に関係なく生じるから。
問4:Winterbottom v. Wrightの意義と、製造物責任法の発展の意義と問題点をそれぞれ整理すればよい。製造物責任の考え方が発展したことについては、現在の複雑な商取引の形態と製造者の優位な地位についてふれることが必要。
問1:判例法主義とはいっても英米に議会制定法がないわけではない。判例法主義の徴表として判例集や説示集を閲覧させた。判例法主義においては判例がとても大事だから、ではダメ。判例が大事と言うだけだったら日本法の講義でも民集や刑集を閲覧させるはず。
問2:訴訟方式の厳格な運用とそれに伴うコモン・ローの硬直化への対応としてエクイティが生まれた。訴訟方式との関連がないもの、Useの説明ばかり詳しいものはダメです。
問3:Williams v. HarrisonとPalsgraf v. Long Island R. R. Coを足し算した問題。Xの出すであろう寄与過失の抗弁が認められるか否かを整理しながら分析すればよい。通常、Zは注意義務の範囲外とされるだろうが、タイヤが直接転がった場合は別の分析があり得る。Xが毒性のある気体を運んでいるなら、それから直接生じた損害についての責任はXとZの距離に関係なく生じるから。
問4:Winterbottom v. Wrightの意義と、製造物責任法の発展の意義と問題点をそれぞれ整理すればよい。製造物責任の考え方が発展したことについては、現在の複雑な商取引の形態と製造者の優位な地位についてふれることが必要。
by eastriver46
| 2007-08-01 15:30
| 英米法関係