2007年 05月 21日
残虐ゲーム規制とDSの関係 |
Yahoo!のトピックスに、京都の中学 DSで単語力4割増しというニュースが出ていた。既に電気通信大の事例(11/18/2006朝日新聞(10版))が知られており、要するに、ゲームは良い効果を持ちうるということである。DSの「脳を鍛える」シリーズは、少なくともメーカーが「脳に良い影響をあたえることができる」という前提で宣伝を行っていることも注目すべきだ。
残虐ゲームの規制反対派は、ゲームの悪影響は証明されていないと熱心に主張するが、私が直近の論文で指摘した(金沢法学49巻1号)ように、良い効果はあるけど悪い効果はありませんという理屈にはかなり無理がある。ゲームの中で残虐行為を繰り返すことと実生活での行動は別であるという意見があるが、私見では、全く別というよりも、ゲームと現実の間にはいくつかのハードルがある、というにすぎない。
このハードルは、伝統的な法学の議論で言えば、因果関係の中断原因(intervening cause)となるだろうから、ゲーム会社を直接訴えることは依然不可能(あるいは極めて困難)であるが、消費者には、こんな法学的議論はくそくらえである。「ゲームは悪影響を持ちうる」という前提に立って適切な棲み分けを提言する方が、消費者として正しい行動のような気がする。誰もが法学者のように考えるわけじゃないのだから。
残虐ゲームの規制反対派は、ゲームの悪影響は証明されていないと熱心に主張するが、私が直近の論文で指摘した(金沢法学49巻1号)ように、良い効果はあるけど悪い効果はありませんという理屈にはかなり無理がある。ゲームの中で残虐行為を繰り返すことと実生活での行動は別であるという意見があるが、私見では、全く別というよりも、ゲームと現実の間にはいくつかのハードルがある、というにすぎない。
このハードルは、伝統的な法学の議論で言えば、因果関係の中断原因(intervening cause)となるだろうから、ゲーム会社を直接訴えることは依然不可能(あるいは極めて困難)であるが、消費者には、こんな法学的議論はくそくらえである。「ゲームは悪影響を持ちうる」という前提に立って適切な棲み分けを提言する方が、消費者として正しい行動のような気がする。誰もが法学者のように考えるわけじゃないのだから。
by eastriver46
| 2007-05-21 23:56
| 英米法関係