2010年 10月 18日
神戸ラウドパーク・その3 |
いよいよOzzy Osbourneの登場である。Down to Earthの時は来日したが、アルバムがいまいちだった。Black Rainの時はアルバムは良かったが来日しなかった。今回はアルバムScreamもまあまあで、年齢的に日本公演最後になる可能性もあるので、来日したら絶対に行こうと思っていた。
オジーの年齢の問題に加えて、新加入のギタリスト、ガス・Gもぜひ観ておきたかった。オジーのバンドに入ったギタリストは、いつも、故ランディ・ローズが残した楽曲とどう向き合うかという問題を背負うことになる。ランディの後任のジェイク・E・リーが2枚のアルバムでバンドを去ったのは、この問題が大きかったのではないか。
逆に言えば、ジェイクの後任、ザック・ワイルドがこの問題をうまく対処できたのは、ピッキング・ハーモニクスを多用しすぎるという難点はあるものの、ランディのプレイをかなり忠実に再現していたことと、ランディの死からかなり経っていて、ファン層の入れ替えが進んでいたということがあるかもしれない。
で、ガス・Gである。彼はこの問題にどう向き合うか。雑誌のインタビューを見たら、基本的にランディのプレイの再現という方針でいくらしい。それだけで一安心だが、好感をもったのは「完璧なものは変えようがない、Mr. Crowleyなんて何をどう変えれば良いんだ」という趣旨の発言をしていたことだ。期待できそうだ。
ライヴはBark at the Moonからスタート。1曲目からこのクラスのヒット曲を出せるというのはオジーのキャリアの成功を物語っていると言える。Metallicaで言えば1曲目がCreeping Deathみたいなもんで、場内ははやくも熱狂状態に。オジーは非常に調子が良いようで声もよく出ていた。
ガス・Gはジェイクが残したこの曲にどうアプローチするのかと思ったが、非常に素直に弾いていた。メインリフのノリがすこし違うような気がしたが違和感なく聞けた。次はニューアルバムからのLet Me Hear Your Scream。会場は大盛り上がり。その後Mr. CrowleyとI Don't Knowとランディ時代の曲へと移って行く。
次は意外な選曲でBlack Sabbath時代のFairies Wear Boots。メインリフを聞いて思ったのだが、ここも少しノリが違う気がする。ここまで非常に上手いソロを聴かせてくれていたが、どうもガス・Gは、リフ、特にヘヴィな曲のリフの解釈がオリジナルのギタリストと違うみたいだ。
まあ、彼が上手いギタリストかどうかと聞かれれば、間違いなく答えはイエスで、ノリの違いが違和感を生み出しているレベルなのかと聞かれれば、そういうわけではない。ソロは非常に繊細で巧みに弾いているが、プレイ全体にややヘヴィなノリが足りないような気がするのである。
しかし、これはガス・Gの問題というよりも、現在のオジーのスタイルに起因しているかもしれない。ソロの途中でかけ声をかけたり、エアロビクスのようなジャンプをすることが増えて、ライヴ全体がやや軽めのノリになっている。ガス・Gのプレイは、現在のオジーのスタイルにあわせてのものかもしれない。
ライヴはその後、Road to NowhereやKiller of Giantsのような古い曲に、Iron Man やShot in the Darkのようなヒット曲を織り交ぜながら進み、Crazy Trainで一旦終了。アンコールはMama I'm Coming HomeとParanoidで終了。約90分のライヴで個人的にはもう少し聞きたかったが、内容は大変満足した。
オジーの調子は非常に良く、還暦を過ぎているようにはとても見えなかったが、実際のところ、彼が再び新作とともに来日する可能性は決して高くない。その意味で今回非常に良いパフォーマンスを見られてラッキーであった。もっとも近年ますます元気なロブ・ハルフォードの例もあるので、オジーにはいつまでもがんばってほしい。
オジーの年齢の問題に加えて、新加入のギタリスト、ガス・Gもぜひ観ておきたかった。オジーのバンドに入ったギタリストは、いつも、故ランディ・ローズが残した楽曲とどう向き合うかという問題を背負うことになる。ランディの後任のジェイク・E・リーが2枚のアルバムでバンドを去ったのは、この問題が大きかったのではないか。
逆に言えば、ジェイクの後任、ザック・ワイルドがこの問題をうまく対処できたのは、ピッキング・ハーモニクスを多用しすぎるという難点はあるものの、ランディのプレイをかなり忠実に再現していたことと、ランディの死からかなり経っていて、ファン層の入れ替えが進んでいたということがあるかもしれない。
で、ガス・Gである。彼はこの問題にどう向き合うか。雑誌のインタビューを見たら、基本的にランディのプレイの再現という方針でいくらしい。それだけで一安心だが、好感をもったのは「完璧なものは変えようがない、Mr. Crowleyなんて何をどう変えれば良いんだ」という趣旨の発言をしていたことだ。期待できそうだ。
ライヴはBark at the Moonからスタート。1曲目からこのクラスのヒット曲を出せるというのはオジーのキャリアの成功を物語っていると言える。Metallicaで言えば1曲目がCreeping Deathみたいなもんで、場内ははやくも熱狂状態に。オジーは非常に調子が良いようで声もよく出ていた。
ガス・Gはジェイクが残したこの曲にどうアプローチするのかと思ったが、非常に素直に弾いていた。メインリフのノリがすこし違うような気がしたが違和感なく聞けた。次はニューアルバムからのLet Me Hear Your Scream。会場は大盛り上がり。その後Mr. CrowleyとI Don't Knowとランディ時代の曲へと移って行く。
次は意外な選曲でBlack Sabbath時代のFairies Wear Boots。メインリフを聞いて思ったのだが、ここも少しノリが違う気がする。ここまで非常に上手いソロを聴かせてくれていたが、どうもガス・Gは、リフ、特にヘヴィな曲のリフの解釈がオリジナルのギタリストと違うみたいだ。
まあ、彼が上手いギタリストかどうかと聞かれれば、間違いなく答えはイエスで、ノリの違いが違和感を生み出しているレベルなのかと聞かれれば、そういうわけではない。ソロは非常に繊細で巧みに弾いているが、プレイ全体にややヘヴィなノリが足りないような気がするのである。
しかし、これはガス・Gの問題というよりも、現在のオジーのスタイルに起因しているかもしれない。ソロの途中でかけ声をかけたり、エアロビクスのようなジャンプをすることが増えて、ライヴ全体がやや軽めのノリになっている。ガス・Gのプレイは、現在のオジーのスタイルにあわせてのものかもしれない。
ライヴはその後、Road to NowhereやKiller of Giantsのような古い曲に、Iron Man やShot in the Darkのようなヒット曲を織り交ぜながら進み、Crazy Trainで一旦終了。アンコールはMama I'm Coming HomeとParanoidで終了。約90分のライヴで個人的にはもう少し聞きたかったが、内容は大変満足した。
オジーの調子は非常に良く、還暦を過ぎているようにはとても見えなかったが、実際のところ、彼が再び新作とともに来日する可能性は決して高くない。その意味で今回非常に良いパフォーマンスを見られてラッキーであった。もっとも近年ますます元気なロブ・ハルフォードの例もあるので、オジーにはいつまでもがんばってほしい。
by eastriver46
| 2010-10-18 23:10
| Heavy Metal