2010年 02月 08日
SlayerのReign in Bloodを聞きながら表現の自由について考える |
原稿が終わってからというもの、たまっていた雑用をどんどん処理。来年度の授業で使う資料の準備に、思ったよりも時間がかかっている。講義期間が終わって、会議も増えてきた。こんな時はヘヴィメタルを大音量で聞きながら仕事をするに限る。速いテンポの曲を聴きながら作業をすると、作業スピードもあがるのである。
最近のお気に入りはSlayerのReign in Blood。Slayerの最高傑作という評価も多い、彼らの3枚目。1曲目のAngel of Deathのパンチ力は強烈で、冒頭の「ア〜〜〜〜〜〜〜ッッッッッッッ!」というシャウトを聞いただけで「早くこの用事を終わらせな殺される」という気分になってくる。
この曲はユダヤ人の大量虐殺について歌っており、あまりの歌詞の過激さに当時のレコード会社が発売を見送っている。そりゃ「焼けた鉄で拷問され、両の目は血を流しながら祈っている、この生きながらの悪夢が終わるのを(abacinate, eyes that bleed praying for the end of wide awake nightmare)」じゃ、腰も引けるというものだ。
こんな過激な曲が目白押しのこのアルバムは、MetallicaのMaster of Puppetsと並ぶ、80年代スラッシュメタル黎明期の最高傑作と言われる一方で、アルバムの収録曲が原因で娘が誘拐され、殺されたという訴訟にも巻き込まれている(See Pahler v. Slayer, 29 Media L. Rep. 2627 (Cal. Super. Ct. 2001))。
アメリカでは、表現の自由について考える際、棒やナイフで怪我をさせることができても、言葉で怪我をさせることはできないと習うらしい。確かにその通りなのだが、私が被害者の親ならどうか。Slayerは最高のエンターテイメントであると同時に、表現の自由について考えさせる非常に良い素材にもなっている。
最近のお気に入りはSlayerのReign in Blood。Slayerの最高傑作という評価も多い、彼らの3枚目。1曲目のAngel of Deathのパンチ力は強烈で、冒頭の「ア〜〜〜〜〜〜〜ッッッッッッッ!」というシャウトを聞いただけで「早くこの用事を終わらせな殺される」という気分になってくる。
この曲はユダヤ人の大量虐殺について歌っており、あまりの歌詞の過激さに当時のレコード会社が発売を見送っている。そりゃ「焼けた鉄で拷問され、両の目は血を流しながら祈っている、この生きながらの悪夢が終わるのを(abacinate, eyes that bleed praying for the end of wide awake nightmare)」じゃ、腰も引けるというものだ。
こんな過激な曲が目白押しのこのアルバムは、MetallicaのMaster of Puppetsと並ぶ、80年代スラッシュメタル黎明期の最高傑作と言われる一方で、アルバムの収録曲が原因で娘が誘拐され、殺されたという訴訟にも巻き込まれている(See Pahler v. Slayer, 29 Media L. Rep. 2627 (Cal. Super. Ct. 2001))。
アメリカでは、表現の自由について考える際、棒やナイフで怪我をさせることができても、言葉で怪我をさせることはできないと習うらしい。確かにその通りなのだが、私が被害者の親ならどうか。Slayerは最高のエンターテイメントであると同時に、表現の自由について考えさせる非常に良い素材にもなっている。
by eastriver46
| 2010-02-08 23:59
| 英米法関係