2009年 05月 21日
やりたくないからやりません? |
今日から裁判員制度が実施される。私自身は、制度にいろいろ文句もあるが、やらないよりかは、やる方がはるかにマシ、という消極的賛成派である。なので、反対派の意見も、まったくわからないでもない。特に、実施側が「この制度で被告人の権利がより守られるようになります」と言わない(言えない?)のは疑問だ。
ところで、今日、驚くべき記事を発見した。リンクが切れるとまずいので、記事を引用します。
「呼び出されても拒否」=裁判員候補者ら会見−東京
裁判員制度が始まった21日、制度に反対する裁判員候補者の元中学校教諭の男性(67)らが東京都千代田区の弁護士会館で記者会見し、「裁判所からの呼び出しに応じる気はない。(不出頭で)過料を払うのは仕方がない」と訴えた。
男性は候補者に選ばれたとの通知書のコピーを手に「最高裁に送り返した。被告を死刑だとか一生監獄に入れるとかを決める仕事はやりたくありません」ときっぱりとした口調で語った。(2009/05/21-12:35)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009052100380
会見したこの男性教諭と直接話したわけではないので、確かなことはわからないが、記事だけから判断すると「過料を払ってでも、やりたくないものはやらない」と言っているように読める。もしそうだとすると、そんな主張が許されるのだろうか。賛否両論あるのは私も良くわかっているが、国の法律なのである。
裁判員制度に限らず、およそ、いろんな制度や現象に対する否定的な評価は
1:正しくないから嫌いだ
2:正しいけどもなんか嫌いだ
3:嫌いだから正しくない
4:とにかく嫌いなんです
の4つのパターンに収まる。個人の意見として尊重されるべきなのは1、2であって、3と4はただのわがままに聞こえる。厳密にこれら4つを区別することは難しいが、どういう理由で反対しているのかは重要な問題だ。
裁判員制度についてはいろいろと私も批判的な意見を持っているが、今はただ、「過料を払ってでもやるもんか!」と記者会見を開いちゃうような行為は、良い大人の行動としてはかなりカッコ悪い、という認識が広まってほしいと願うばかりである。
ところで、今日、驚くべき記事を発見した。リンクが切れるとまずいので、記事を引用します。
「呼び出されても拒否」=裁判員候補者ら会見−東京
裁判員制度が始まった21日、制度に反対する裁判員候補者の元中学校教諭の男性(67)らが東京都千代田区の弁護士会館で記者会見し、「裁判所からの呼び出しに応じる気はない。(不出頭で)過料を払うのは仕方がない」と訴えた。
男性は候補者に選ばれたとの通知書のコピーを手に「最高裁に送り返した。被告を死刑だとか一生監獄に入れるとかを決める仕事はやりたくありません」ときっぱりとした口調で語った。(2009/05/21-12:35)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009052100380
会見したこの男性教諭と直接話したわけではないので、確かなことはわからないが、記事だけから判断すると「過料を払ってでも、やりたくないものはやらない」と言っているように読める。もしそうだとすると、そんな主張が許されるのだろうか。賛否両論あるのは私も良くわかっているが、国の法律なのである。
裁判員制度に限らず、およそ、いろんな制度や現象に対する否定的な評価は
1:正しくないから嫌いだ
2:正しいけどもなんか嫌いだ
3:嫌いだから正しくない
4:とにかく嫌いなんです
の4つのパターンに収まる。個人の意見として尊重されるべきなのは1、2であって、3と4はただのわがままに聞こえる。厳密にこれら4つを区別することは難しいが、どういう理由で反対しているのかは重要な問題だ。
裁判員制度についてはいろいろと私も批判的な意見を持っているが、今はただ、「過料を払ってでもやるもんか!」と記者会見を開いちゃうような行為は、良い大人の行動としてはかなりカッコ悪い、という認識が広まってほしいと願うばかりである。
by eastriver46
| 2009-05-21 23:28
| 英米法関係